- 住所・・・千葉県成田市成田1番地の1
- 山号・・・成田山
- 宗派・・・真言宗
- 本尊・・・不動明王
- 別名・・・成田不動・成田山
- 関東三十六不動霊場第36番札所
創建
創建は平安時代、平将門の乱を鎮めるために朱雀天皇が僧たちに調伏の祈祷を命じた。天慶2年(939)に寛朝僧正は天皇の密勅を受け、神護寺の不動明王をもって、 総国に行き、下総国公津ヶ原で寛朝は調伏の護摩供を行った。のち、将門の乱は鎮まり寛朝は不動明王を動かそうとしたが、出来ず、 そのまま、その地にとどまらせた。それが成田山の不動明王である。
境内
成田駅を降りて、表参道を歩いて行くと下り坂になり、その坂に新勝寺の門が見える。境内を入ると石段や門があり、進んで行くと、 大きな本堂が見える。右には三重塔が見え、立派な境内だとすぐわかる。奥まで見ると広大な敷地を境内は占める。
逸話
この寺院は歌舞伎に縁が深く、市川團十郎の成田屋の屋号はここから来ている。また、この寺院は江戸時代に頻繁に出開帳を行い、恩恵を得た。 だから、ここの境内が立派なのはそのおかげでもある。
体験談
私はこの成田山を訪れるのは少し躊躇いがあった。まず、東京別院の深川不動堂の成り立ちを知っているため、 ある寺院があまり良くない境遇になっていること。もう一つは平将門を祀っている東京の神田明神のことを考えると 私が訪れてよいか、分からなくなっていた。まあ、今回は次いで訪れたのでここが目的ではないと割り切って考える ことにした。ただし、この地は鰻が名物なので食べてみるのもいいかも。