- 住所・・・神奈川県鎌倉市大町3⁻1⁻22
- 山号・・・祇園山
- 寺号・・・長楽寺
- 宗派・・・浄土宗
- 本尊・・・阿弥陀如来
- 坂東三十三観音霊場第3番札所
創建
この寺の歴史には、長楽寺・善導寺・田代寺という3つの前身寺院が関係している。長楽寺は1225年(嘉禄元年)北条雅子が源頼朝の菩提を弔うため長谷笹目ヶ谷に願行を開山として創建した寺と伝える。長楽寺は1333年(元弘元年)兵火により善導寺に統合され、安養院長楽寺となる。一方、田代寺は1192年(建久3年)田代信綱が尊乗を開山として比企ヶ谷(ひきがやつ)に建立したのに始まると伝えられ、江戸時代になって安養院に統合された。
境内
門をくぐるとすぐに本堂があり、脇に地蔵堂がある。本堂の裏手には宝篋印塔がある。
縁起
- 安養院という院号は北条政子から来ている。
- 本尊が阿弥陀尿来なのは創建が3つの寺院の統合によってなっているため、田代寺は板東三十三観音霊場第3番札所だから、千手観音は札所本尊とされている。
- 地蔵堂には日限地蔵とか子安地蔵とよばれる石像の地蔵菩薩像がある。
- 本堂の裏手には「徳治三(1308)年」銘の大きな宝篋印塔(国重文)が、左側には政子の供養塔とよばれる小さな宝篋印塔がある。
逸話
- 北条政子が夫の源頼朝の菩提を弔うために建立した。
- この寺は別名「田代観音」といわれ、その千手観音を昇竜観音とか良縁観音ともいう。
- この寺はつつじが有名である。
体験談
鎌倉駅から交通量の多い道を歩いて15分のところにあります。こじんまりとした雰囲気の寺院で、周りにはつつじが植えていて つつじがあり、咲くころにはきれいだろうと想像しながら、門をくぐると、社務所で入場料100円を払って、 入ると目の前に本堂があった。私が坂東三十三観音霊場の第3番札所として訪れると、社務所の人に御朱印を もらうとき、板東三十三観音霊場を全部巡るには茨城県と福島県の山奥の県境まで行くところもあるので 非常に困難であると驚かされ、気軽に関東一円を巡ろうとした自分に甘さを感じた。