- 住所・・・神奈川県鎌倉市長谷3丁目11-2
- 正式名・・・海光山 慈照院 長谷寺
- 山号・・・海光山
- 院号・・・慈照院
- 宗派・・・浄土宗系単立
- 御本尊・・・十一面観音
- 坂東三十三観音霊場第4番札所
創建
開基は藤原房前、開山は徳道上人といわれ、736(天平8)年創建と伝えるが、大和長谷寺の縁起にならったものとみられるので、確実な創建年代はあきらかでない。
境内
山門を入ると、右に放生池、左に大黒堂がある。石段を登ると地蔵堂があり、囲むように水子供養の地蔵が多数 並んでいる。さらに登ると明るい広場。鐘楼、阿弥陀堂、観音堂(本堂)が並んでいる。海が見える展望デッキは、 非常に眺めがいい。
逸話
- 創建は明らかでないが、古くから坂東三十三観音霊場第4番札所として親しみを持たれていた。
- 観音堂にある十一面観音は巨大で高さ9.18mもある。長谷寺といえばこの観音様が有名である。
- 現存史料では文永元年(1264)銅鐘銘が最も古い。多分そのころに伽藍が整備されたのであろう。
- 阿弥陀堂は源頼朝の42歳の厄除けとして建立され、厄除阿弥陀といわれる。
- 『相州海光山長谷寺事実』によれば、南北朝・室町時代には足利氏の尊氏・義満・義政らの援助で再興が行われた という。
- 戦国時代の天文16年(1547)には北条氏康が寺領2貫文分確認の朱印状、天正18年(1590)には豊臣秀吉が禁制状を それぞれ出し、天正19年、徳川家康が寺領2貫文を寄進した。
- 江戸時代には坂東三十三観音霊場の札所として門前が栄えた。
- 寺宝が多く、本尊だけでなく、梵鐘、銅造十一面観音懸仏・鰐口・「長谷寺縁起絵巻」・板碑・仏具・版木・宋銭 などがある。
体験談
江ノ電の長谷駅から近くにあり、境内に入ると、草花があり、季節によって咲く花があって目を楽しませて くれます。特にアジサイは有名です。参道を進んで行くと、大きな本堂があり、巨大な十一面観音が出迎えて くれます。境内には展望デッキがあり、そこからの相模湾の眺めは最高です。天気の良い時に行くと青い空と 白い雲、水平線が見えて何時間でも眺めていられる場所です。