- 住所・・・栃木県芳賀郡益子町益子4469
- 山号・・・獨古山
- 宗派・・・真言宗
- 本尊・・・十一面観音立像
- 坂東三十三観音霊場第20番札所
創建
737年(天平9)、行基が草創し、739年に紀有麻呂が堂宇を建てたと伝えられている。
境内
長い参道の両側とその周辺には椎林叢(県天然)広がり、石段を登りきると、1492年(明応元)に建立された楼門(国重文)がある。この楼門をくぐると、正面には本堂(県文化)、左に三重塔(国重文)と鐘楼(県文化)、右に閻魔堂とコウヤマキ(県天然)がある。
逸話
- 本堂は1394年(応永元)に建立されたもので、1701年の大改修で現在の姿になった。内部は内陣と外陣に分かれ、内陣にある本堂内厨子(国重文)は、1394年(応永元)の本堂創建時につくられたものである。厨子内の本尊十一面観世音菩薩は秘仏とされている。 内陣には、1261年(弘長元)に制作された木造千手観音菩薩立像附(つけたり)木札六枚がある。1261~1800(寛政12)年まで行われた修理を記録した、6枚の墨書木札が納入されている。ほかに木造千手観音菩薩坐像や8体の本堂厨子内仏像群(いずれも県文化)などもある。
- 三重塔は1543年(天文12)に益子家宗が建立したもので、初層と2層が和様、3層が唐様になっており、関東甲信越四古塔の1つとして知られる。
- 鐘楼は、1722年(享保7)に建立、梵鐘(県文化)はさらに古く、1671年(寛文11)に鋳造されたものである。1328年(嘉暦3)に梵鐘と鐘楼がつくられたが、破損したため鋳直され、旧梵鐘の銘文を刻んだと伝えられる。
- 閻魔堂には、木造閻魔王坐像・両脇侍像(県文化)など5体の仏像が安置されている。とくに閻魔王は大形で、笑っているようにみえることから、地元では「笑いエンマ」として親しまれている。
本堂
三重塔
鐘楼
焔魔堂
体験談
駅から電動アシストの自転車を借りて西明寺へ行った。ネット情報では電動アシスト自転車は古いため西明寺まで電池が持たないと書いてあったので不安であったが、受付の人が新しいからそんなことはないと言ってくれたので本当に快適な参拝になった。西明寺も雰囲気がとてもよく本堂までの参道が素晴らしく良かった。